冬の野菜といえば白菜!この時期、鍋にも大活躍しますよね。
でも、いざ白菜を使おうと思ったら、葉っぱに黒いブツブツが…。なんだか気持ち悪いけど、全部とろうと思ったら大変だし、どうしたらいいのか分からなくて困った、という経験がある人もいるのではないでしょうか?
この記事では、一体この斑点の正体は何か、食べられるか、なぜこのような黒い点ができるのかという理由をご紹介します。
白菜の黒い点は食べられる?
白菜の旬は冬です。
お鍋やキムチなど、白菜がなくてはならない料理がいくつもありますよね。
でも、いざ調理しようと思ったら、葉っぱにこのような黒い点を見つけてしまったことのある方も多いでしょう。
この黒いブツブツの斑点を見て、「カビが生えている⁈」、または、「虫?」「何かの病気?」と不安になってしまう人が多いようです。
私も、何かは分からないけれど、あまり気持ちのいいものではない気がして、初めの頃はそぎ落としていました。
でも、実はこの黒い点は、全く問題なく食べられます。
黒い斑点の正体とできる原因
白菜の葉っぱについている黒い斑点は、ゴマのように見えることから、「ゴマ症」と呼ばれています。
ゴマ症
茎に黒い斑点が多数現れる現象。実際には病害でも虫害でもなく、白菜がストレスを受けることによって発生するポリフェノールである。美観を害する以外に発症による害はない。
出典:ウィキペディア
白菜がストレスを受けている…!なんだか人間みたいにストレスに必死で耐えているような図が浮かんできていじらしいような気がしてきました(笑)。
専門的には、「生理障害」と言われます。
野菜の生理障害は、栄養や温度の過不足によって、葉が変色したり、成長が鈍化するなどの障害が出ること。
白菜が、低温や栄養過多などのためにストレスを受けた際、ポリフェノールが酵素と反応して黒い斑点として現れると言われています。
ということは、黒い点の正体はポリフェノール!
ポリフェノールといえば、ほとんどの野菜に含まれていますが、特に赤ワインやコーヒーに多く含まれ、抗酸化作用を持つことでよく知られていますよね。近年では、食物繊維や5大栄養素に次ぐ栄養素として研究が行われているとか。
つまり、健康にいい栄養素なので、白菜の黒い斑点は、食べても全く問題がないのです。
ゴマ症が出ている白菜の味は?
食べても問題がないのはわかりましたが、味はどうなのでしょうか?
実は、やはりゴマ症が出ていない白菜の方が甘みが強く美味しいと言われています。
ゴマ症は、収穫後に保存している間も、環境によってストレスを受けるとできることがあります。ゴマ症の白菜があったら、なるべく早めに食べるようにしたほうがいいでしょう。
選ぶときは、なるべくゴマ症のない白菜を選ぶのが美味しい白菜を選ぶコツ、ということになりますね。
また、食べ物の見た目は、美味しさに大きく影響します。
なので、黒い斑点が気になって食欲がそがれるようなら、そぎ落とすといいでしょう。
でも、なるべくゴマ症が出ないよう努力している農家の方の苦労を考えたら、私は気にせずに食べようと思います。実際、味が落ちると言われていますが、私は特に気になりませんでした。中には、「むしろゴマ症の白菜の方が美味しい」という人もいるくらいです。
私は、問題がないと分かったら、そぎ落とすのは面倒だし、そのまま心置きなく食べます!やっぱり冬はお鍋です ♪
まとめ
白菜の葉っぱについている黒い点は、「ゴマ症」といって、その正体は、実はポリフェノール。食べても全く害はありません。
味は若干落ちると言われているので、なるべく早めに食べてくださいね。
黒い斑点がついていても安全なので、安心して美味しい白菜をたくさん食べましょう!