人気オーディション番組「アメリカズゴットタレント(America's Got Talent)」で盲目のインドネシア人の17歳女性がゴールデンブザーを獲得して話題になっています。
この記事では、一体どのようなパフォーマンスだったのか、そして審査員や観客の反応はどうだったのかなど、そのオーディションの様子を解説します。
アメリカズゴットタレントとは
「アメリカズ・ゴット・タレント(America's Got Talent)」とは、アメリカで人気のオーディション番組で、通称 "AGT" と呼ばれます。
最近、とにかく明るい安村さんが「ブリテンズ・ゴット・タレント（Britain's Got Talent）」にて準決勝まで進み、話題になりましたね。
アメリカズ・ゴット・タレントは、それのアメリカ版。
国に合わせてタイトルが変わり、「アジアズ・ゴット・タレント（Asia's Got Talent）」などもあります。
盲目の18歳のインドネシア人女性がゴールデンブザーを獲得
さて、今回話題になったのは、インドネシア人のプトリ・アリアニ（Putri Ariani）さん。
2023年6月に放映されたアメリカズ・ゴット・タレントで、審査員のサイモンさんからゴールデンブザーをもらいました。
✨ Putri Ariani shares her reaction to getting the #GoldenBuzzer from @simoncowell! pic.twitter.com/Rf3f5rZbkH
— America’s Got Talent (@AGT) June 8, 2023
ゴールデンブザーというのは、各審査員が1シーズンに一度だけ押すことのできるブザー。これが押されると、準決勝への進出が決定するいわば「特別枠」。
それだけに、各審査員は準決勝進出に値すると確信を持った参加者だけに押すブザーなのです。
1曲目はオリジナルソング
実際の動画はこちらです。下のリンクから動画を見てみてください。
Golden Buzzer: Putri Ariani receives the GOLDEN BUZZER from Simon Cowell | Auditions | AGT 2023
「人々は私をミュージシャンとしてでなく、ただ盲人だと見る。でも歌う時は、スーパースターみたいな気になれるの」と言うプトリさん。
審査員「いつから歌っているの？」
プトリ「生まれた時から」
審査員「あなたの夢は？」
プトリ「ホイットニー・ヒューストンみたいな歌姫になってグラミー賞を受賞すること」
今は高校生ですが、ジュリアード音楽院に行きたいと思っているとか。
歌う前に話をしただけで審査員から「可愛いね」との声が漏れました。
確かにとてもよく通る声でハキハキ話す姿は好感度が高く、それを聞くだけで歌のうまさが透けて見えるような気がします。
自分で書いたというオリジナルソングをピアノを弾きながら情感たっぷりに歌い上げた彼女に感激した審査員のサイモンさんは、思わずステージに駆け上がります。
彼女の元に駆けつけたお父さんと挨拶をし、なんとプトリさんに「もう１曲聞かせて」とお願いをします。
サイモンさんといえば、結構厳しめの審査員。才能がないと思う人にはズバッとそう言います。その彼が２曲目を頼むなんて！
審査員全員が絶賛
プトリさんが２曲目に披露したのは、エルトン・ジョンさんの名曲 "Sorry Seems To Be The Hardest Word"。
終わった時にサイモンさんが発した "OH MY GOD!" という言葉が、彼の受けた衝撃の大きさを表しています。
審査員は全員スタンディングオベーション！観客からも大歓声です。
審査員のソフィアさんが「素晴らしかったわ！私たちはみんなあなたの声に心を奪われた。あなたは天使だわ」と言ったのを受けて、ホーウィーさんも、「その通りだ。天使を信じない人も多いけど、1人の天使がこのステージに降り立った。君はスーパースターだ！」と大絶賛。
「私は本当にジュリアードに行きたいの」とプトリさんが言うと、サイモンさんは「これが助けになるのか分からないけど」と言いながら立ち上がってゴールデンブザーを押しました。
その後もサイモンさんはまたステージに上がり、「あなたはこの番組に今まで出演した参加者の中でも最高級の歌手だ」と言いました。よほど高く評価していますね。
プトリさんは「ただ盲人だと見られるのではなく、ミュージシャンとして見られたい」と話していました。実際にピアノを弾けるようになるのも人一倍の努力が必要だったでしょう。でも審査員たちはそのことには言及せず、ただひたすらプトリさんの才能を讃えていました。
泣きながらひたすらありがとう、を繰り返していたプトリさん。純粋に自分の才能をまっすぐ見つめ評価してもらえて本当に嬉しかったことでしょう。
まとめ
「アメリカズ・ゴット・タレント」でピアノを弾きながら自作の曲を披露し、審査員や観客を魅了したプトリさん。
17歳という若さなので、これからも音楽を学びもっと素晴らしいミュージシャンとして成長しそうですね。これからの活躍が楽しみです。