ローランドさんが自身の経営する脱毛サロンの海外一号店をマレーシアに出店しようと準備を進めていましたが、断念することになったということが話題になりました。
6000万円もの額を投資しながらなぜ断念することになったのでしょう?
また、意外にも今回の件はマクニッシュ怜子さんと意外な共通点がありました。
そして、現地ではどのような反応があったのかご紹介します。
ローランドさんがマレーシアに海外進出しようとした経緯
ローランドさんはマレーシア進出に関して3本の動画をあげています。
順を追って1本ずつ簡単に内容を説明します。
1本目の動画
ローランドさんがマレーシアに自身の脱毛サロン「RBL」を出店すると始めてYouTube動画を投稿したのは2023年4月19日のことでした。
タイトルは、
【待望の海外展開】超豪華ホテルで接待を受けるも…集客ゼロ!
概要欄には、
「ローランドが経営する脱毛サロン「RBL」が初の海外進出!店舗があるマレーシアに視察に訪れたが、目にしたのは驚きの光景だった... 」
との説明書き。
この時ローランドさんは初めてのマレーシア訪問だったようです。
前半はゴージャスなホテルで楽しむローランドさん。
そして、動画の7:04からローランドが出店するモール、J Value Mallの様子が映っています。
J Value Mallのサイト→J Value Mall
マレーシアではメンズの「RBL」とレディースの「LACOCO」を共同オープンするとのこと。
すでに店舗の工事は始まっている様子で、5月の2週目には引き渡しする予定と工事責任者の方は言っていました。
10:21からは、「なぜマレーシアに決めたか」ということが話題にのぼっています。
今回パートナーとして共同オープンする方によると、「シェラトンホテル直結の日本人プロデュースのモールができて、そこに誘致された」とのこと。
11:46からは、2号店の別のテナントを見学しています。
どことは言っていませんが、動画を見ると、「The Exchange 106」だということが分かります。(このビルについては後ほど「在住者の反応」のところで解説します。)
この動画はここで終わっています。
2本目の動画
マレーシア関連の2本目の動画が投稿されたのは、4日後の2023年4月23日のこと。
【海外視察で屈辱の連続】現地民に相手されず…警備員に呼び出し食らう!
概要欄には以下の説明文。
「経営する脱毛サロンをマレーシアで成功させるべく、街にくり出したローランドだったが...待っていたのはトラブルの連続だった。 」
まず、0:58でホテルの人と会話をしています。
ホテルの人はローランドのことを知っているようでした。「マレーシア人はあなたのことを知っていますよ」とのことで、一緒に写真撮影を求められていました。
その後、ホテルの人の好意で駅まで送ってもらったローランドさんは、街へ繰り出します。
5:40から中心地のKLCC付近を歩きながら、「マレーシアの美の基準を知るために」広告を観察し始めました。
ここで、マレーシアの国民的スポーツ、バドミントンの広告を発見。
男性選手が髭のない人だったことから、「マレーシア人は脱毛するんじゃない?」と話します。
その後は、人気のアロー通りで食事をし、モスクに行きます。
タイトルは煽っていますが、警備員にはただ中に入れない理由を説明されただけ、現地の方も親切に道を教えてくれたりして、「優しい人がたくさんいると分かった」と言っています。
3本目の動画
そしてこちらが話題になった3本目の動画です。
【緊急動画】完全にやられた…6000万円がパァになった流れ全部公開します
「マレーシアへの出店を決めたローランドだったが…既にオープン予定日を過ぎた7月を過ぎても、いまだに工事中だという。一体何があったのか?」
まず、冒頭で前回の視察から4ヶ月経っているのに、いまだにオープンできずにいる現状を告白。
「撤退するか、新しい所を借りてリベンジするか」という選択をするためにマレーシアを訪問しました。
2:07で出店するJ Value Mallを訪れますが、前回よりお店が減っています…。
オープンしている店も、お客さんがほとんどいません。
ローランドは、以下のように語ります。
「元々は6月くらいにオープンする予定だった。
ここのモール側からは、『日系のテナントが稼働し始めて、ある程度集客力を持って日系の人を中心に、かなりの人がいる状態です』と説明を受けていた。
しかし、テナントが減っている状態。
ある店が『全然オープンしないから一旦撤退する』ことを伝えたら、保証金が戻ってこなかった、というような悪い噂も出ている。
オープンする前に、海外進出を取りやめる可能性が出てきている」
7:46からは工事が終わりすでに完成した店舗の様子。
8:51からは、J Value Mallの運営会社の社長との話し合いが始まります。
まずは社長から、このモールの意義と「ここがベストロケーションである」とのプレゼン。
ローランドさんは、オープン時にはテナントも入って賑わっていると聞いていたのに逆にテナントが減っている現状についての説明を求めます。
それについては、各店の努力不足との答え。
社長は、現状はまだしも、この先の集客については何も心配しておらず、自信満々でした。
いまいち噛み合わない話し合いを穏やかに終えましたが、「結論 ローランド、マレーシア事業断念」ということになりました。
「海外で会社を乗っ取られた」と語ったマクニッシュ怜子さんとの意外な共通点
ローランドさんの事業についてはこのような経緯でしたが、実は似たような話があるのです。
モデル・タレントや実業家として活躍するマクニッシュ怜子さんが、2023年7月に「海外で会社を乗っ取られました。」という動画をYouTubeに投稿しました。
実はマクニッシュ怜子さんの出していたお店もこのJ Value Mallにあったのです。
彼女が出していたのは、「AMATERAS SKY LOUNGE」というラウンジ兼ナイトクラブ。2022年にオープンしました。
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書いてありませんが、この写真はそこで撮ったものと思われます。
鳥居が印象的なラウンジでした。
彼女が動画で語っているように、ガクトさんのTV番組やローランドさんのYouTubeにも登場しています。
上記の3本目の動画で、ローランドさんたちとJ Value Mallの話し合いが持たれた場が、AMATERAS SKY LOUNGEだった場所のようですね。
2023年2月に突然閉店のお知らせがあったので、現地の日本人は一体何があったのかと不思議がり、残念がっていました。
この動画で、マクニッシュ怜子さんはその会社を「そこにオープンするきっかけとなった人に会社を含め、全てを乗っ取られてしまった」ことを告白。
誰にとははっきり言及していませんが、話を総合すると、日本人に騙されたということだと見受けられます。
彼女自身はもうそのことはいい経験だったとして乗り越え、ポジティブに次のことに向かって進んでいるようでした。
マクニッシュ怜子さんとローランドさんの直面した問題は全く違うし、違う人たちが関わっていたと思いますが、偶然にも同じモール内での出来事だったのです。
マレーシア現地でのリアルな意見
なぜか立て続けにこのようなことが起こってしまい、マレーシア在住邦人の間で話題になったのはもちろん、現地のメディアでも報道されました。
ということで、ローランドさんの件についての現地での反応を率直に語ります。
筆者のピヨ子はマレーシア在住なので、私の周りの人の話、X(旧ツイッター)、地元メディアの報道、そして私の私見を総合して書きます。
場所が悪い
まず、みんなの意見は「場所が悪い」の一言に尽きます。
あのモールには業務スーパーがあり、それは在住の日本人にとってはものすごく魅力的なんですよ。
なのにみんな、なぜかものすごく頑張って決心しないと行けないと言います。
日本人の多くはいくつかの地域に集まって住んでいるのですが、それのどこからも近くはないのです。
とはいえ、マレーシアは車社会なので、目的があれば20〜30分車を走らせるのはよくあること。そう考えると、ものすごく遠いというほど離れている位置ではありません。
でも、テナントが少ないので、確固たる目的がないと行く気がしないんですよ…。
大きな幹線道路沿いとは言っても、目的がなければ寄りません。ただ通過するだけです。
なんというか、あそこは「ついでに寄る」ということがほとんどない位置なのです。
市場調査不足
ローランドさんはすでに工事が始まっている段階で初めてマレーシアに来ました。
その時に広告を見て、「そもそもマレーシアの人は脱毛をするのか?」と言っていましたが、今更そこ?と思わずにいられませんでした…。
それは進出を決める前に調査するべきことだという気がします。
また、「このモールはこういうコンセプトで、いつぐらいにはテナントも入り客足もあるはずである」というモール側の説明を鵜呑みにせず、調査することが必要だったという意見も。
動画を見ると、誘致されるままにマレーシア進出を決めてしまったように見えます。
そして、1本目の動画で2号店候補地として見に行った「The Exchange 106」ですが、ここも金融センターとして作られた地域にある新しいビルです。
こちらもまだテナントはほとんど入っていない状態のようなので、集客力は未知数。
ではどこに出店すればよかったのか?
3本目の動画でJ Valueの社長さんが「実はKLCCが中心地ではない。ポートクランがもともとKLの中心」と言ったことに在住者は驚きを隠せませんでした。
KLCCはKuala Lumpur City Centreの略。文字通りKLの中心で、最も人が集まるところです。
ツインタワーがある辺りから、ブキッ・ビンタンと呼ばれる繁華街は常に人が溢れているので、この辺りに作れば集客力は抜群だったでしょう。
その中でも、ブキッ・ビンタンにあるPavilion(パビリオン)とStarhill(スターヒル)というモールはどちらも高級店ばかりが入るゴージャスなモール。ここならローランドさんのイメージにぴったりです。
また、ツインタワーの下にあるSuria KLCC(スリアKLCC)というモールも良かったと思います。
もう一つ考えられるのは、日本人最大の居住区のMont Kiara(モントキアラ)です。
コンドミニアムといくつかのモールなどの商業施設が立ち並ぶ地区で、地元の人から見ても「高級な住宅街」というイメージのある場所です。
周辺に住んでいる日本人が歩いて行ける場所でもあるので、アクセスは抜群。
マレーシアは暑く、一年中肌を露出させることが多いので、この機会に脱毛したいと思う日本人は多いはずです。
最後に
せっかくの海外進出一号店をオープンする前に撤退を決めるという残念な結果になってしまったローランドさん。
また、オープンして大盛況をしていたにも関わらず、会社を乗っ取られてしまったマクニッシュ怜子さん。
実はこの2件は、同じモール内での出来事でした。
日本の有名人の出店ということで、現地の日本人にも期待していた人が少なからずいたと思います。
たまたま立て続けにこのようなことが起こってしまい、それは本当に気の毒ですが、このようなことでマレーシアに悪印象を持たないでほしいと切に願います。
お二方とも今回のことはポジティブに捉えているようなのでそんなことはないと思いますが、もし機会があればぜひまた進出してきてくださいね…!(在住者からのラブコール)