子供の知能は幼い頃の過ごし方によって大きく変わると言われているので、できたら知能を高めるおもちゃを与えたいと考えているお母さんは多いと思います。
私もその1人で、子供が幼い頃にたくさんの算数の知育玩具を与えました。
そのおかげか、長男は高校生の今でも数学が得意。
塾には行っていないし家庭教師もつけていない、特に家で宿題以外の勉強をしているわけではなくても、テストでは9割以上とってきます。
当時は効果があるかどうか分からずにとりあえず与えていましたが、振り返ってみると、確かに効果があったと言えるのではないかと思います。
この記事では、私が実際に子供に使わせたおもちゃや本、その取り組み方の工夫をご紹介します。
算数の知育玩具を与えた理由とその結果
下のリストをご覧いただけば分かると思いますが、結構たくさんの本やおもちゃを与えました。
なぜ私がここまで算数の教材にこだわったのか、そしてその結果どうなったかをまず説明します。
算数が得意な子に育てたかった理由
私は海外に住んでいるため、子供が英語教育を受けることになるのはほぼ決定的でした。
そして、「大きくなって勉強を教えてくれと言われても絶対に分からない…特に算数」と確信していました(笑)。
私はバリバリの文系。英語は日常生活に困らない程度には分かりますが、教育は日本で受けているので、算数の専門用語とか分かりません。
というか、もう高校生レベルの数学は、すっかり忘れてしまっているので、日本語でも分かりません(笑)。
つまり、数学は絶対に教えられそうにない。
でも、塾は送り迎えが面倒くさいので入れたくない。家庭教師は高いし。
→自分で勉強できる子に育ててしまえ!
という考えでした(笑)。
ちなみに、私の方も夫の家系も、見渡す限り見事に文系ばかりで、血筋的に理数系のセンスがないのでは?と思っています。
遺伝的な才能がないということは、うまくいったら純粋に教育のおかげということになるので、これは興味深い実験になりそう…。
自分の子供で実験というのもアレですが、どっちにしろ悪い影響はないと思ったので、とにかくやってみようと思いました。
算数の知育玩具を与えた結果
そして、結果的に長男はとても数学が得意な子に育ちました。
高校生になった今でも得意で、授業と宿題をやっているだけなのに、いつも9割以上の点数をとってきます。
塾も家庭教師もいらない!ひゃっほう。
やったことといえば、就学前や小学校低学年の時に算数知育玩具を与えたことと、ちょっと面白い算数関連の本を読ませたこと。
かなり徹底的にやりました。
でも、私のミッションは「勉強していると気づかれないように遊ばせる」だったので、本人たちは楽しんでやっていたと思います。
小さい頃におもちゃで遊ばせたり本を読ませるだけで、その後ずっと算数が得意な人生になるなら、こんな簡単なことはありませんよね?
もちろんその頃やっていたのは幼児レベルの算数で、幼い頃から高度な数学をやっていた訳ではありません。
でも、高校生になっても得意ということは、幼児期の遊びで数学的センスが磨かれたからではないでしょうか。
というわけで、算数・数学が得意な私の子供が実際に使った算数の知育玩具と書籍をご紹介します。
(同じようなことをした次男も算数はまあまあ得意に育ちましたが、9割まではいかず8割という感じなので、個人差はあると思います。
これは私の個人的な体験に基づいて書いているので、全ての人に成果を保証するものではありません。)
算数が好き・得意な子供にする本
算数は面白いもの!と一度思えば子供は自分から学びます。
算数の世界に興味を持たせるための本をご紹介します。
1. かず・かたちの図鑑
就学前〜小学校低学年の子供にぴったりのレベル。
身の回りのことと関連付けながら、自然に算数の世界に入っていけます。
付録に図形パズルなどもついています。
2. 算数おもしろ大事典
小学生対象ですが、中学生になっても楽しめる本です。
こちらも図形パズルなどの付録あり。
3. 折り紙で学ぶ図形パズル
パズルというのは形が決まったピースを組み合わせるものというイメージがありますが、この本では折り紙を折ってパズルを解いていきます。
それが新鮮で、すごく面白い!
算数が得意な子にするためのおもちゃ・玩具
子供が本当に小さい頃は、ジグソーパズルをたくさんやっていました。
パチンと形がハマるのが気持ち良いようで、何度も何度も繰り返しやっていました。
その後、ジグソーパズルではないパズルを与え始めました。以下がリストです。
1. 七田式 巧巧板(ちょうちょうばん)
柔らかい素材のピースを実物大の図の上に乗せて、ぴったり合うように並べるパズルです。
10冊セットで全161問というボリューム。
達成表がついてくるので、全問制覇する励みになります。
実は、うちの子供たちがやっていたのは、この前のバージョンで、「妙妙板(みょうみょうばん)」という名前でした。
こちらはタングラムという古典的なパズルが含まれていました。
大人でも難しい問題が含まれていて、何度も繰り返しやっていましたよ。
妙妙板も、中古のものがフリマアプリなどで売買されています。
巧巧板も妙妙板も、ボリューム・効果などはだいたい同じようです。
2. 立体パズル
形が違うカラフルなピースを組み合わせて、いろいろな形を作るパズル。
これの面白いところは、出来上がる形が平面にもなるし、立体にもなるということです。
問題が100問以上ありますが、問題を解くだけでなく、自分で自由に形を作ったりとかなり遊び倒しました。
友達の子供の誕生日にもよくプレゼントしていましたが、みんなに大好評。
3. ニキーチン積み木 模様作り
旧ソ連のニキーチン夫妻が考案した積み木。
並べることで様々な模様が出来上がります。
出来上がりの模様(パターン)は、こちらのセットを参考にしてください。
この積み木で子供を遊ばせながら、ニキーチン夫妻の子育てについての本を読む人も多いようです。
4. カラーコード パズル
違う色、形の模様が描かれた透明なパネルを重ねていって、お手本と同じ模様にするパズル。
100問の問題があるので、チャートを作って、解けた問題にシールを貼りながら制覇していきました。
簡単なものから難易度の高いものまであるので、大人も楽しめます!
このゲームメーカー SMART GAMES社には他にも子供の興味を引く楽しいゲームがいろいろあるのでおすすめです。
5. 百玉そろばん
百玉そろばんを使っていると、カチカチ遊んでいるうちに十進法が頭に入り、100までの数が感覚的にわかるようになります。
私はデザインが好きなのでIKEAのものを書いましたが、様々な商品があるので、お好みのものを選んでください。
こちらのように、100までの数字が書いてあるボード付きのものもありますね。
動かしながら一緒に数を数えたり、九九を暗唱しながら玉を動かしたり、形を作って楽しんだりしました。
小学校に上がって足し算・引き算を習い始めた時、これを使って考えたりもしていました。
6. 手作りおもちゃー仲良し数字のパズル
「仲良し数字のパズル」は私が手作りしたおもちゃなのですが、とても簡単で役に立つので、ぜひ作ってみてください。
このおもちゃの目的は、「1と9」、「2と8」など、「合わせると10になる数の組み合わせを覚える」ということです。
これは、足し算・引き算をする上で使うとても大切な基礎力なのです。
「合わせると10になる数の組み合わせ」をうちでは「仲良しの数字」と言っていたので、「仲良し数字のパズル」と呼んでいました。
<材料>
・プラスチックダンボールシート(色はお好みで)
・丸いシール(ラベル)
<作り方>
①写真を参考に、ハサミで5つの長方形を切ってください。角は丸くしましょう。
②それぞれを写真のように2つに切り分けてください。
③片面にはアラビア数字、裏にはそれに合う数の丸シールを貼りましょう。
出来上がり!
お子さんにシールを貼ってもらったりして一緒に作るのも楽しいです。
それぞれ断面が違うので、ぴったり合うのが仲良しの数字だとすぐに分かります。
遊んでいるうちにいつの間にか覚えてしまう優れモノ。
上記の百玉そろばんと相性がいいので、一緒に使ってもいいでしょう。
算数知育玩具の取り組みがうまくいかない時の対処法
「お勉強」という感じにならないために、とにかく楽しく遊ばせるようにしていましたが、買って与えるだけで全てをスラスラと最後まで解いてしまった訳ではありません。
やはりつまずいたり、やる気が出なかったり、見向きもしなかったり、などということがありました。
そんな時に、わたしがどうやって乗り越えたかということを紹介します。
1.親がやってみせる
買っただけでポーンと丸投げし、「わたしはやらないけど、頭がよくなるみたいだから、あなたはやってみれば」的な態度をとっていると、子どもも興味を示さないかもしれません。
本当に根っからのパズル好きなら、お母さんの態度がどうであろうと食いつきますが…。
そんな時は、わたしが自分でやりました。
夫がやることもありました。
子どもは親のやっていることに興味を示すものだし、実際にやり始めると大人も結構おもしろいもの。
しかも、結構難しかったりして、子供ができた時は「これ解けたの?すごいね〜!」と、心から感心したりします。
そんな会話や親の取り組む姿を見て、やる気になることがあります。
2.とにかく見守る
自分が一生懸命取り組んでいるのに、ママにとってはどうでもよさそう・・・。
そう感じると、やる気が失せることがあります。
でも、やっているところをじっと見守ると、「ママが見てくれている」と張り切ってやることがあります。
3.考え方を話しながらやる
見守っていても、答えは教えません。
でも、つまずいてしまってどうしても先に進めなくなっている時は、考え方を話してみます。
「こっちをやってみて、どうしてもダメだったねえ。じゃあ、あと可能性があるのはどこだろう?ここと、ここと、ここか。じゃあ順番にやってみようか?」
なるべく子どもに考えさせるようにするため、自分からの発言は最小限にして、子どもの考えを引き出します。
4.チャートを作る
どんなパズルセットをやる時も、一問解くごとにシールを貼れるチャートを必ず作りました。
問題を解くたびにシールが増えていくので達成感を感じやすいうえに、どこまでやったかが一目で分かるので、今日はどこから取り組むかすぐにわかって便利です。
全部シールを貼り終えた時は、「ヤッター!」と飛び上がって喜びます。
5.きょうだい、友達、家族と競争する
チャートを人数分作って、競争すると頑張れます。
パズルには身体的ハンデがないので、5歳ぐらいの子どもなら、大人といい勝負になることもあります。
6.時間を計る
「何分何秒で出来るかな〜」と言って、ストップウォッチで時間を計ってやるとやる気が出ることもあります。
大体かかる時間の目安が分かったら、「今回は○分以内に出来るかな〜」と目標を設定するのもいいかもしれません。
7.一旦片付ける
そこらへんに置きっぱなしになっているのに取り組まない時は、一旦片付けます。
人は、どうしても飽きることがあるので、気分を切り替えた方がいい時もあると思います。
しばらく経ってから出してみると、「あ、これー!」と新鮮さを感じ、喜んで取り組むことがあります。
以上のような工夫をしながら進めました。
とにかく、絶対に強制しないこと、楽しいと思えなくなるまで頑張らせないことに気をつけてやっていたので、最終的には上記のおもちゃは全て制覇することができました。
最後までやり切ることで、自信がついたようにも思います。
まとめ
以上、私が子供に与えた本とおもちゃを紹介しました。
実際に算数が得意なうちの子供たちが使っていたものばかり。
数の感覚、図形の感覚、空間把握力などを鍛えることができたのではないかと思います。
実を言うと上記のものが全てではないので、うちの子供は本当にたくさんやったのですが、全てを与える必要はないと思います。
それから、これらは10年ほど前に使っていたものなので、その後に出た教材にもいいものがたくさんあると思います。
ただ、上記のものは今でも残っているので、いいものだから多くの人に愛用されて残っていると言えるかもしれません。
1つでも2つでも、お子様が興味を持ちそうなものが見つかり、楽しんで算数の力を伸ばしていただくのに少しでもお役に立てたら幸いです。