最近、カチョエペペというパスタの人気が急上昇しています。
ローマ発祥のチーズパスタらしいのですが、一体どのようなパスタなのでしょうか?
カチョエペペとは何か、カチョエペペに使われるチーズやパスタはどんな種類か、そして人気レシピと気になるカロリーを紹介します。
カチョエペペとは?
最近注目度が高まっているパスタが、「カチョエペペ」です。何だか可愛い響きですね。
「カチョ(cacio)」は「チーズ」、「エ(e)」は「〜と」、「ぺぺ(pepe)」は「胡椒」という意味のイタリア語。つまり、「チーズと胡椒」ということです。
カチョエペペはその名の通り、チーズと胡椒をからめたシンプルなパスタなのです。
チーズって美味しいけど、濃厚でクリーミーなチーズソースのパスタって、ちょっと胃にもたれると思ったことはありませんか?
でも、カチョエペペはパスタの茹で汁にチーズをとかしてからめるようにして作るので、全然重くない!
胃もたれせずに、チーズと胡椒の風味と味が存分に楽しめます。
カチョエペペは、イタリアのローマ発祥のパスタ料理。
「ローマ三大パスタ」
●カルボナーラ
●アマトリチャーナ
●カチョエペペ
の一つとして数えられています。
私のごく個人的な意見ですが、
カルボナーラはパスタ料理における卵かけ御飯
カチョエペペはパスタ料理におけるふりかけご飯
みたいな感じかな、と(笑)。
もちろんパスタの方が卵ご飯やふりかけご飯より手が込んでいるのは確かですが、主食であるパスタにさっと味をつけて食べるところが似ている気がします。
私は、カルボナーラはちょっと濃厚すぎるので、カチョエペペの方が好きです!
カチョエペペに使われるチーズとパスタは?
チーズ
カチョエペペの主な材料は、パスタ、チーズ、黒胡椒と実にシンプル。
なので、素材の味がものを言います。
カチョエペペに使われるチーズは、ペコリーノロマーノが正統派。
ローマ発祥の羊乳で作られるチーズです。
他のチーズに比べて、ねっとりとした質感があり、パスタにうまくからむのです。
また、パルジャミーノ・レッジャーノチーズと半々に入れて作る人もいるようです。
ただ、日本の一般家庭では普通ペコリーノロマーノチーズを常備していないし、入手しにくい場合もあると思います。また、ハードチーズの塊をすりおろすのも手間がかかりますよね。
なので、手軽にパルメザンチーズなどの粉チーズを使うレシピも多いです。これは常備しておけばいろいろなものに使えるので便利です。
パスタ
パスタは、スパゲティなどのロングパスタが一般的。トンナレッリ、ブカティーニ(スパゲティーよりやや太く、中心に穴が空いているロングパスタ)なども使われます。
パスタは、個人的にバリラがお気に入りです。ちょっとぐらい茹ですぎても、コシがあって美味しいのです。これは1.7mmで、カチョエペペにちょうどいいでしょう。
ブカティーニもいろいろなメーカーのものが手に入ります。
いつもスパゲティなので変化をつけたい、という時にどうぞ。
カチョエペペの人気レシピ
カチョエペペの一般的な基本レシピは、すりおろしたチーズ、黒胡椒、茹で汁をあえてソースを作り、茹でたパスタにからめるというものです。
材料はパスタ、チーズ、黒胡椒、塩、というのが基本ですが、それ以外の材料を入れたり、混ぜ方にこだわったりとレシピによって作り方は様々。
以下、人気のレシピをご紹介します。
いろいろ試して、自分にとって作りやすいもの、味付けが好みのものを見つけてください。
本格派カチョエペペレシピ
こちらがクックパッドでの1番人気レシピです。
伝統的なレシピに従って、ペコリーノロマーノを使用。
フライパンで粗挽き黒胡椒を炒ってから茹で汁を投入して香りを引き出すレシピです。
和えるだけのシンプルレシピ
レシピ動画が豊富なクラシルさんからは、本当に基本材料をボールで和えるだけの超簡単レシピです。
kurashiru 粉チーズと黒こしょうだけで簡単 カチョエペペ レシピ・作り方
こちらのレシピでは、パルメザンチーズが使われています。
レンジで作るカチョエペペ
パスタをレンジで作ると本当に楽ですよね〜!
こちらは、料理研究家リュウジさんのレンジで作れるカチョエペペレシピです。
料理家リュウジさん考案第5回「火を使わない!まるごとレンチンOKのパスタレシピ」
カチョエペペは、茹で汁とチーズを合わせて乳化させ、パスタにからみやすくするのですが、レンジでパスタを茹でると、少量のこった茹で汁がそのままとろみのあるソースになります。
タッパーひとつで調理から食べる時の器にもなるので、洗い物が少なくなるのも魅力ですね。
この前リュウジさんの、カチョエペペ作ってみたけど本当に簡単であっという間に出来たし、家にある材料だけで出来たし、これならすぐ作れるよとか周りに言いふらしまくった(笑)
— rain.shizuki (@just_you0826) October 15, 2018
カチョエペペをうまく作るコツ
チーズが固まる原因
いろいろなレシピがありますが、よくある失敗は、チーズが固まってしまうというもの。
チーズと茹で汁をあらかじめ合わせて乳化させておくレシピの場合、あまり早く混ぜてしまうと、パスタを投入するときにすでに固まり始めていてうまくからまないことがあります。
なので、チーズと茹で汁を混ぜるのは、パスタを投入する直前にするといいです。
塩味はチーズにより調整を
チーズの塩気は商品によって異なります。
レシピ通りに作っても塩気が足りない、または塩辛いということもあるので、チーズによって調整するといいでしょう。
黒胡椒はひきたてを
味付けはチーズと胡椒のみなので、胡椒の香りがどれくらい高いかは味を決める大事な要素です。
ぜひ、ひきたての黒胡椒を使ってください。
ペッパーミルがあれば、いつでもひきたての香り高い胡椒が楽しめますね。
「ペッパーミル」は容器だけなので、中身の黒胡椒(ホール)も必要です。
こちらは、オーガニックのブラックペッパーで、ミル付きです。
カチョエペペのカロリーはどのくらい?
さて、チーズをたっぷり使っているカチョエペペは、カロリーが高そう…と言う気がしますよね。
レシピによっては、基本材料の他に、オリーブオイルやバター、アレンジしてベーコンが加わっていたりすることもあります。
ということで、気になるカロリーを調べてみると、
●ローソン パスタ屋 生パスタ カチョ・エ・ペペ 濃厚チーズと黒胡椒のパスタ→433kcal
●ジョリーパスタのカチョエペペ→797kcal
という情報がありました。
ジョリーパスタはベーコン入りなので、それを差し引いたら、主食として一人前を食べると、だいたい500〜600kcalになるのが平均的な数値と言えそうです。
イタリアでは前菜として食べられることもあるそうなので、カロリーが気になる人は、カチョエペペは少量にして、他に野菜や肉料理などと一緒に食べるのがいいかもしれませんね。
とはいえ、簡単なので、昼ごはんにさっと作って一品で食べるのもアリだと思います!
(カロリー高めだった分は夕飯で調整…。)
まとめ
カチョエペペは、ローマ発祥のペコリーノロマーノチーズを使ったパスタで、最近人気が高まっています。
パスタとすりおろしたチーズ、胡椒、パスタの茹で汁を和えるというシンプルなレシピ。
レンジでも作れるので、気軽なランチなどにもいいですね。
シンプルにチーズと胡椒の美味しさを味わえるカチョエペペ、ぜひ作ってみてください。