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洋楽で英語の勉強!歌が効く理由と効果的な学習方法、注意点も

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洋楽を使って英語を勉強するのがいいとよく言われますね。

なぜ効果があるのでしょう?

どんなやり方をするといいのでしょう?

また、注意しなければいけない点は?

順番に説明していきましょう。

 

 

なぜ洋楽は英語学習に効果があるのか

1. 英語の音節がわかるようになる

音節というのは、単語の中にある音の塊です。1つの音節には1つの母音があります。

例えば、"silent" という単語を辞書で引いてみると、"si•lent"と書いてあります。この単語は、"si"と"lent"の2つの音節に分かれています。つまり、英語話者にとって、この単語は「2音」と感じられるのです。

この単語を日本語のカタカナ表記すると、「サイレント」となり、「サ」「イ」「レ」「ン」「ト」とそれぞれ1音ずつの5音になってしまいます。

なので、日本人がカタカナ読みをすると、正しい英語の発音とかけ離れたリズムになってしまいます。

でも、歌を聴いたり歌ったりすることで、この英語独特のリズムが身につくというメリットがあるのです。

 

歌に歌詞をのせる時、日本語では原則として1つの音符言葉1音です。

それに対して、英語では、1つの音符1音節です。

次は、「きよしこの夜」の出だしです。このような音節に分かれています。

①si•  ②lent  ③night  ④ho•  ⑤ly  ⑥night

き   よ    し   この  よ   る

④だけ実際の音は音符2個分になっているので、日本語も「この」と2音になっていますが、このように英語では「1つの音に1音節」が原則です。

なので、歌を聴いて歌っていると、この英語独特のリズムが分かってくるのです。

 

2. 一緒に歌うことで発音が矯正される

洋楽の歌詞を覚えて一緒に歌っていると、自分の発音が変だった時に不協和音になり、「何か変!」ということに気づきます。

なので、歌の発音に近づけていくことができ、発音がよくなっていきます。

 

3. メロディーがつくことで、記憶に残りやすくなる

ただのセリフだと忘れてしまうかもしれないフレーズも、メロディーにのっていることで、俄然覚えやすくなります。

洋楽ではないのですが、私は幼い頃に覚えた「でんでらりゅうば」の歌詞を、20年以上歌っていなくても未だにはっきり覚えています。ただの言葉として考えればほとんど意味を成さないあの言葉の塊が、メロディーにのっているというだけで、強烈に記憶に残るものになっているのです。

洋楽でも同じです。メロディーにのると、不思議なくらいスルスルっと英語のフレーズを思い出すことができるのです。

 

 

4. 好きなアーティストができると、モチベーションが大幅にアップ!

歌をいろいろ聴いていると、この人の歌が好き!と思える人に出会うかもしれません。

歌が好きだと、その人のことを知りたくなって、いろいろ調べているうちにその人のことも好きになってしまうことがよくあります。

そうすると、SNSでメッセージを送りたくなったり、いつかコンサートに行きたい!できたらお話ししたい!と思うかもしれません。

その人が話していることが知りたい!と思って、YouTubeでビデオを探して必死になって聞き取ろうと耳を傾けたりすることもできます。

つまり、モチベーションアップに効果絶大なのです。

 

5. 口の筋トレに最適

英会話を練習するには、人とたくさん会話するのがいいとは分かっていても、いつもいつも人とおしゃべりできるわけではありません。

それに、下の記事でも書いたように、一人で口を動かして体で覚えるという練習を積み重ねるからこそ、実際の会話で気持ちよくスパーンと会話を返すことができるのです。

関連記事:海外ドラマで英語学習④スピーキングも伸ばす効果的な勉強方法

でも、一人で会話の練習をするのは恥ずかしい…何だかやりにくい…と思う人もいるかもしれません。

そんな人にとっては、歌を歌うことは、一人でも自然に口を動かして「口の筋トレ」をする方法として最適です。

 

6. 「ながら勉強」ができる

海外ドラマやテキストで勉強するとき、他のことをするのは無理です。それに集中しなければいけません。

でも歌は、一度歌詞を覚えてしまえば、家事や車の運転などをしながらすることができます。

 

7. 苦もなく繰り返し聴くことができる

英語の学習は、とにかく定着するまで繰り返すことが大事です。

歌は1曲3〜4分のものが多く、短いので繰り返しやりやすいですね。

そして、映画やドラマだと、いくら好きでも3回目ぐらいには飽きてくることもしばしば。でも、好きな歌なら、何十回でも全く苦痛を感じずに聴くことができますよね。

また、1曲の歌の中に同じフレーズが繰り返し出てくることも多く、学んだことが定着しやすいのです。

 

8. お腹のそこから声を出す練習になる

日本語と違って、英語はお腹から声を出すようにして話します。

大好きな英語の歌を大きな声で歌うときに、「お腹から声を出す!」と気をつけてやってみてください。

すると、英語を話すときもお腹から声を出しやすくなりますよ!

 

 

洋楽を使った効果的な英語学習

では早速洋楽で英語の勉強をしましょう!どのように勉強すると効果的か説明しますね。

 

1. 歌詞を検索する

どの歌にするか決めたら、ネットで歌詞を検索します。

「アーティスト名 曲名 lyrics(歌詞)」

で検索すれば、どんな歌の歌詞でも出てきます。リリースされている歌はもちろん、有名アーティストの未発表曲なども必ずと言っていいほどあります。なので、「ないかも…」と心配する必要はありません。

 

2. わからない単語を調べる

わからない単語、フレーズを調べていきましょう。

歌詞の和訳を掲載しているサイトもありますが、間違っているものも多いので、参考程度にしましょう。

いちいち翻訳せずに、英語を英語のまま感じ取ろうとするのがベストです。

 

3. ひたすら聴く

ここがとても大事です。すぐに歌ってはいけません。

歌詞を見ながら何回も何回も、ひたすら聴いてください。

いきなり歌うと、自分の声が邪魔になって正しい発音が聞こえないからです。

「へえ、こんな発音なんだ!」と思った単語は発音練習しましょう。

そして、単語と単語がつながるとどんな音になるかも確かめながら聴きましょう。

だいたい歌詞通りに聞こえるようになるまで聴きます。

 

4. 歌詞を見ながら一緒に歌う

ここで初めて歌詞を見ながら一緒に歌います。

聞こえてくる声と同じ発音になるように、よく聴きながら歌ってください。不協和音になるということは自分の発音が違うということなので、アーティストの発音に近づけるように直していきましょう。

また、お腹のそこから声を出すようにして歌ってください。

 

5. 歌詞を見ないで歌う

歌詞を見ながら歌えるようになったら、あとは見ないで歌いましょう。

自分が勉強した歌のプレイリストを作っておき、家事や運転などをしている時に大声で歌いましょう!

 

 

注意点

海外ドラマと違って、歌詞を学ぶ上で少し気をつけなければいけないことがあります。

 

1. "Baby"など真似しないほうがいい発音がある

歌によく出てきますよね、「ベイベー」って。

ああいう発音になるのは歌の時だけです。話している時にロックスターぶって(?)たま〜にそう言う人もいますが、私たちが真似すると変です。

話している時に、「マイ ベイベー」などと言わないようにしましょう。

他に、"crazy"を「クレイゼー」、"easy"を「イーゼー」みたいな発音で歌ったりもしますが、これも話すときは「クレイズィー」「イーズィー」です。

海外ドラマの場合は、「聞こえるように発音する」ようにすればいいですが、歌の場合は、このように真似しな方がいい発音が時々あります。

 

2. "ain't" など使わないほうがいい単語がある

歌詞によく "ain't" (エイント)という言葉が出てきます。

これは、"am not""is not""are not" などの「be動詞+not」を表すスラングです(時には "has not"、"have not"やそれ以外の否定的な文脈でも使われたりします)。

アメリカ人は日常的に使うスラングですが、かなりインフォーマルです。また、下品で学のない響きがあると受け取る人もいるので、特に英語学習初心者は使わない方がいいでしょう。

歌詞の中だけと割り切って、分かればOK。

もし会話に慣れてきたら、親しい友達に対して使ったりしてみるのは大丈夫です。

 

3. 文法的に正しくない文もある

歌詞はメロディーにのせるため、文法的に正しくない文になることもあります。

例えば、"He doesn't know." になるはずが、"He don't know." になったりします。

自分がしっかり学んでいればすぐに間違いが分かりますし、「歌詞は文法的に必ずしも全て正しいわけではない」と頭に入れておけば大丈夫です。

 

 

まとめ

・英語学習における洋楽の効果は絶大!

・学習する時は、歌詞を調べて分からない単語を調べた後、ひたすら聴く!そして、歌詞を見ながら歌う→歌詞を見ずに歌う、という順番でやる。

・真似しない方がいい発音や単語、文法的に間違った表現があることも頭に入れておく。

ということです。

洋楽は楽しくできる学習方法なので、ぜひ取り入れていきたいですね!

次回は、洋楽を使った英語学習におすすめのアーティストを紹介します。

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