マレーシアの首都、クアラルンプールの中心地は高層ビルが立ち並ぶ都会ですが、少し足を伸ばせば大きな公園がいくつもあります。
その中でも、ガイドブックには載っていない私のお気に入りの公園を紹介します。
ブキッ・キアラ・パーク
その名は、Bukit Kiara Park(ブキッ・キアラ・パーク)。
ただ、この辺りの地域はTaman Tun Dr. Ismail、短くしてTTDIと呼ばれており、この公園も地元の人にはTTDI Parkと呼ばれています。
奥に進みながら、何があるか見ていきましょう。
今日は、ゆる〜りとした気持ちで見てくださいね。
ジャングルトレイル
入り口を入るとすぐに駐車場がありますが、その奥はジャングルトレイルができる山です。マウンテンバイクで入っていくグループをよく見かけます。
フィットネス・ステーション
そして、駐車場のすぐ脇には、フィットネス・ステーションがあります。ここで運動している人をよく見ます。
池と遊歩道
そして、奥に入っていくと、亀が住んでいる池があります。オオトカゲもこの辺りでよく見ますよ。
池の脇には、舗装された道があります。
右側は鬱蒼と木が茂った山なので、木洩れ陽を感じ、木から出るマイナスイオンを浴びながら、人々はジョギングしたり、散歩したり。
この辺り一帯がジャングルだった太古の昔からあるのでは、と思わせる大きな木で遊歩道が覆われているので、意外なほど涼しいのです。気持ちいい〜。
小川
もっと先に歩いていくと、小川が見えてきました。
たくさんの子供達が川に入って遊んでいます。雨の後だと川の水が汚くなるのですが、この日は前日に雨が降ったので、ちょっと水が濁っていますね。
でも、小魚が泳いでいるので、子供達は捕まえようと一生懸命。
子供達は川で遊び、大人は木陰でピクニックを楽しんでいます。
プレイグラウンド
この橋を渡って向こう側に行くと、子供のプレイグラウンドがあります。
ローラーブレード、ジョギング、自転車、バドミントン、太極拳など、人々は思い思いの楽しみ方をしています。まさに市民の憩いの場です。
山道
橋をまた渡って戻り、遊歩道を進むと、右側に山への入り口があります。山の中へ入っていきましょう。
道は綺麗に舗装されているので、とても歩きやすい!スニカーでなくても歩きやすい靴なら大丈夫です。
途中で道が2つに分かれていますが、左に行くと15分ほどかかる山の中の遊歩道に繋がっています。ぐるっと回って公園の反対側に降りることができます。
ずっと舗装されており、それほどきつくないので、軽い運動にぴったり。
こんなに大きい葉っぱがあったよ!と喜ぶ子供。
吊り橋
一方、右側に行って少し進むと、そこには吊り橋が現れました。
マレーシアにはもっと本格的な吊り橋が幾つかありますが、これは少し揺れる程度なので、小さなお子様でも大丈夫。
私がTTDI公園をおすすめする理由
ここまで見て、特別なものは何もない、普通の公園のように見えるけど…と思った方も多いでしょう。でも、私がここが大好きです。
なぜかと言うと、ここに来るととても癒されるからです。
マレーシアにはバトゥ洞窟など、ポワースポットだと言われている場所がいくつかありますが、正直言うと私は何も感じないことが多いです(笑)。
また、有名なレイク・ガーデンのような大きな公園もいくつもありますが、そういう所に行ってもただ暑いだけです(笑)。
でも、このTTDI公園に来ると、どんなに疲れていても、寝不足でも、落ち込んでいても、体の芯からす〜っとほぐれて楽になり、癒されるのが分かるのです。
密かにここはパワースポットなのでは、と思っています。
ちなみに、トリップ・アドバイザーでは、4/5というなかなかの高評価でした。
追記:その後、公園の脇にある山の上で建設が始まってしまったようで、小川の水の質が悪くなってしまいました…。水も濁りがちになり、生き物の数もずいぶん減ってしまいました。
ただ、散歩をしたりするのには、前と変わらず気持ちいい空気が楽しめます。
TTDI公園での注意点
虫除け
川沿いを歩くと、驚くほどたくさんのカラフルなトンボが飛んでいます。(私はピンクのトンボを見るのが楽しみです。)ヤゴはボウフラを食べるからでしょう、外なのに驚くほど蚊が少ないです。
ただ、屋外だし、体質的に刺されやすい人もいるので、一応虫除けをしたほうがいいでしょう。
猿を刺激しない
この公園にはたくさんの猿が棲みついています。
人を襲うようなことはしませんが、目を合わせず足早に通り過ぎ、あまり刺激しないように気をつけましょう。
また、食べ物を置きっぱなしにすると猿に盗まれることも。食べ物を持っている場合は、目を離さないようにしましょう。
トイレ
トイレは公園入り口の駐車場の横にあるのみです。公園の中にはないので、入る前に済ませておきましょう。
基本情報
名称:Taman Persekutuan Bukit Kiara(マレー語)、Bukit Kiara Park(英語)、TTDI Park(通称)。ややこしいのですが、タクシーで行く場合は、まず「TTDI Park」と告げてから、正式名称を言うといいでしょう。
住所:Bukit Kiara, 60000 Kuala Lumpur (KLの中心街から車で約20分)
アクセス:車(無料駐車場あり。ただ、数が少ないので、満車の場合は付近に路駐)
入園料:無料
おすすめの時間帯:午前中または夕方
まとめ
本当に何の変哲もない公園なので、旅行日程が短い方は他の有名どころへ行ったほうがいいかもしれません。
また、本格的に大自然に触れたい方には物足りないと思います。
ただ、ちょっとした合間に気軽に自然を楽しみたいのならおすすめしたい公園です。熱帯雨林のパワー溢れる木々が、疲れたあなたの心と体をきっと癒してくれるでしょう。