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マレーシア・タイピンでイルカウォッチング体験!水上集落や養魚場訪問も

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先日、イルカを見るためにタイピンというところに行ってきました。

タイピン出身の人に言っても、「タイピンでイルカなんて見られるの?」と言われるくらい知られていないのですが、なかなか面白かったので、紹介したいと思います。

 

 

マレーシアのタイピンについて

タイピンはペラ州にある都市です。首都クアラルンプールから車で3時間ほど北上したところにあります。

19世紀に錫が発見されてから、中国系の移民が急増して街が発展しました。1937年まではペラ州の州都でした。マレーシアの平均降雨量を大きく上回っているので(つまり雨がよく降るんですね)、「雨の街」と言われています。

タイピンは漢字で「太平」と書きます。マレーシアでは珍しい、中国語からできた地名なのです。

そして、あまり知られていないのですが、タイピンにはなかなか面白い歴史があります。昔、マレーシアがイギリスの植民地だった時代に、イギリス政府がタイピンから植民地政策を始めたので、「マレーシアで初めて」のものがたくさんあるのです。

鉄道、郵便局、病院、図書館、飛行場、博物館、裁判所、などが、マレーシアで初めて作られたのはタイピンなのです。

今はただののどかな田舎町なので、そんなマレーシアで最先端の場所だったの⁈とちょっと信じられないくらいです。

 

タイピン旅行を計画

そんなタイピンで、「イルカウォッチングができる」と友達が教えてくれました。友達によると、そのクルーズは、イルカウォッチングを始め、イーグルフィーディング(ワシの餌付け)など合計4つのアクティビティが含まれているとのこと。

ボートに乗ったクルーズの最小催行人数は15人。申し込みは知らない人からもあるかもしれないけれど、それが目的でわざわざ行ったのに催行されません、ということになったら悲しいので、友達の家族も誘って合計4家族で行くことになりました。

 

 

イルカウォッチングクルーズの4つのアクティビティー

まずはイルカウォッチング

集合は朝の7時にジェッティ(船着場)。この大きなワシのついている建物のあたりです。

昇る朝日を見ながらのクルーズです。気持ちいい〜。

川を抜けて海に出てからひたすら1時間弱ほど進みます。すると、さっきまでキョロキョロしていた船頭さんが、急にボートをとめてある一点を指差しました。

ガイドさんが、「あそこにイルカがいるから、みんな音を出して!」(どうやらイルカは音をすると寄ってくるらしい)と言うので、みんなは声を出したり何かを叩いたりし始めました。

そして、ガイドさんはボートのスピーカーから大音量で音楽を流し始めました。その曲は、Psy(サイ)の「ジェントルマン」。続いて、同じくPsyの「カンナムスタイル」。イルカはKポップが好きなんでしょうか…(笑)⁈

本当にそんなので寄ってくるのかな、と疑問に思いつつみんなは周りをキョロキョロしていると、「あ〜〜、いたーーー!!」とみんなから歓声が!イルカが姿を見せてくれました!

いや、でも遠い…。もっと近くで見たいな〜。と思っていると、船頭さんはゆっくりと輪を描くようにボートを走らせて、みんなでイルカの姿を探しました。

すると、イルカは何度もチラチラと姿を見せてくれました。1頭だけでなく、何頭か一緒にいるようでした。

やがてイルカの姿が見えなくなると、またしばらくボートを走らせ、イルカを見つけるとボートをとめ、しばらくイルカの姿を眺める、ということを数回繰り返しました。

みんなは「キャ〜、イルカ!イルカ!」と喜んで写真を撮るけれど、とても動きが速いので、撮った写真を見ると背中の一部とか頭とか尾びれの一部とか、はたまた何もない海ばかり…(笑)。

この辺りのイルカはちょっとシャイな種類らしいので、手が触れられるほどボートに近づいてくれるということはありませんでした。一番近くて、5mぐらいの距離でした。

それから、この辺りの海は一番浅いところで4mくらいしかないそうで、残念ながらイルカはジャンプしないということです。

でも、野生のイルカを見るのは初めてなので感激しました!何十回と姿を見せてくれたので、満足です。

行く前にネットで調べたところ、「必ずしもイルカを見られるわけではない。私は3回行って3回とも見られなかった。」と書いている人がいましたが、私たちが参加したクルーズをやっているツアー会社は、超音波でイルカを呼んでいるので、「保証はしないけど、大抵見られる」と言っていました。実際、私の友達は2回来て2回とも見ています。あと、「今日は満潮だからきっと見られるよ」とも言われたので、潮の干満も関係があるみたいです。

 

 

水上集落

次に向かったのは、クアラサンガという水上集落。ボートをつけて上陸しました。

こんな風に、全ての建物が水の上に建っています。「こんなところでよちよち歩きの子供を育てたら、心配で1秒も目が離せないな」と思いました(笑)。

ほとんどの住民が中国系の漁村です。ここは電気も水道も通っていないので、自家発電機で電気を作り、雨水を貯めて使うのだそうです。

この村には、ちゃんと公立のチャイニーズスクールがあるんです。生徒の数、11人。そして先生は9人!贅沢ですね。先生は学校に住み込みで働いているのだそうです。

そして、ここでもイルカをよく見るそうです。イルカの絵が描いてありますね。

「ここで願えばなんでも願い事が叶う」と言われている教会もあります。今まで、火事や津波の被害にあった時、この教会を境にして被害が分かれたので、「この教会が災いから村民を守ってくれた」と信じられているのだそう。私もお願い事をしてきましたー!

こんな感じの水上集落ですが、長男は「こういうところがあるって知ってたけれど、実際に見てみて面白かった」と言っていました。

 

イーグルフィーディング

次に向かったのは、イーグルフィーディングポイント。ワシの餌付けです。

これは、ツアーのガイドさんが海面にワシの餌(チキン)を撒き、笛を吹いてワシを呼びます。やがて、何十羽というワシが集まってきました。

すると、ワシは空中から急降下して水面の餌をさっと足で捕らえ、空に戻っていきます。途中で、頭を足の方へぐーっと曲げて、餌を食べている様子が見えました。

何十羽というワシが次々と餌を取りに来るのをそばで見ているので、なかなかの迫力でした!

 

養魚場

最後に向かったのは、養魚場 (fish farm) です。

このように、海の中に四角く区切られた生簀がいくつもあり、様々な種類の魚が育てられているのです。

まずは魚の餌をもらい、餌をやりました。

次に、養魚場の人が網で何種類かの魚を出して、触らせてくれました。

まずは、カブトガニ!

多分日本人なら誰でも知っているカブトガニ。そう、小学校の時に教科書に出てきましたよね。あの説明文で「天然記念物」という言葉を覚えたものです。

でも、マレーシアでは天然記念物ではないので、マレーシア人はカブトガニを食べるんですよ!

どこに食べる部分があるのか?美味しいのか?謎です…。

子供たちはカブトガニに興味津々。手に持ってじっくり観察しました。

 

そして次はフグです。

おお、意外と可愛い顔!警戒しているとこんな風に体を膨らませていますが、しばらくすると警戒がとけたのか、だんだん潰れてぺちゃんこになりました。

触ったあと、「なんか手がかゆい!」と言っていた人もいたのは、やっぱり毒があるせいでしょうか?その後、しっかり手を洗っておきました。

 

クルーズは以上で終わりです。所要時間は3時間半でした。

 

 

ツアーの基本情報

ツアー会社:Eagle Sigh Seeing Tour Sdn. Bhd.
担当:Rachel(レイチェル) 019-488-0923 (タイピンのあるエコツアーガイドの方が、「このようなツアーをやっているところはいくつかあるけど、レイチェルさんが一番信用できるよ」とお勧めしてくれました。)

ツアー会社のウェブサイトEagle Sight Seeing Tour Sdn. Bhd.

ツアー内容:イルカウォッチング、クアラサンガ(水上集落)訪問、ワシ餌付けの見学、養魚場訪問

ツアー所要時間:3時間半(イルカウォッチングの後、海上で一回トイレ休憩がありました)

料金:一人RM70(約1922円)。

最小催行人数:15名。

私たちは16名でボートをチャーターしたので、一人約RM65.6(約1801円)になりました。

 

まとめ

イルカと一緒に泳いだり戯れたり…ということまでは叶わないけれど、野生のイルカが何度も顔を見せてくれて感激しました。

そして、それ以外のアクティビティーも、なかなか面白かったです。子供たちもとても印象に残る旅行になったようです。

今回はこのクルーズが目的でタイピンに行き、それ以外のことをする時間が全くありませんでしたが、タイピンは他にもなかなか興味深いスポットがある街なので、ぜひまた行ってみたいと思います!

※日本円価格は、記事執筆時の為替レートに基づいています。

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