夕飯のおかずやお弁当に、定番のピーマンの肉詰め。
ピーマンは苦手だけど、ピーマンの肉詰めなら食べられる!という方も多いのではないでしょうか。
でも、調理していているうちに肉が剥がれてしまって、「焼きピーマンと肉団子」になる…ということもありますよね。
この記事では、ピーマンの肉詰めの肉がはがれおちない方法、そしてピーマンの種とワタに含まれる栄養についてご紹介します。
一般的なピーマンの肉詰めのレシピ
一般的なレシピ
一般的に、ピーマンの肉詰めのレシピは以下のようになっています。
・ピーマンを縦半分に切り、ヘタ、わた、種を取り除く。
・肉が剥がれないように、ピーマンの内側に茶漉しで小麦粉をはたく。
・練っておいた肉だねを詰める。
・フライパンで肉の面を下にして焼く。しばらくしたら裏返す。
だいたいはこのような手順になっていると思います。
でも、肉が剥がれないようにちゃんと小麦粉をふっておいたのに、焼いているうちに肉が剥がれちゃった!という経験を持つ人も多いのではないでしょうか?
肉が剥がれる理由
どうして肉が剥がれてしまうのでしょうか?
それは、焼いているうちに肉が縮み、固い生のピーマンとの間に隙間ができてしまうからです。
では、剥がれないようにするにはどうしたらいいのか?
調べてみたら、みなさん、本当にいろいろな方法ではがれない工夫をしていました。それをまとめてみたいと思います。
ピーマンの肉詰めが剥がれない方法
肉が剥がれにくくなるコツを紹介します。一つでもいいのですが、いくつか組み合わせるとより剥がれにくくなります。
1. 袋に入れて粉をつける、または刷毛ではたく
小麦粉が接着剤の役割を果たすため、これをまんべんなくつけられれば、剥がれにくくなります。
でも、従来のレシピのように「茶漉しで小麦粉をふる」という方法だと、つき方がまばらになってしまい、剥がれやすくなってしまうのです。
なので、袋に小麦粉とピーマンを入れてシャカシャカ振る!という方法で、ピーマンの表面にまんべんなく小麦粉をつけられ、剥がれにくくなります。この方法だと、内側だけでなく外側にもたくさん小麦粉がつきますが、気にしなくて大丈夫。
または、刷毛を使ってはたくという方法もあります。茶漉しよりしっかりつけることができます。
2. 肉をぎゅうぎゅうに詰める
隙間ができないように、肉を隅々までぎゅうぎゅうに詰めると、剥がれにくくなります。小さめのスプーンを使うとやりやすいですね。
最後は、少しピーマンの幅をぐっと広げて詰め込むといいです。
3. チーズを入れる
ピーマンにクリームチーズを入れてからお肉を詰めると、チーズが接着剤の役割を果たして剥がれないのだそうです。
出典:北斗晶オフィシャルブログ
北斗晶さんがブログで紹介してから知られるようになったみたいですね。おかずとして食べる時はとろけるチーズでも美味しいけれど、お弁当に入れると、とろけるチーズは結局冷えて固まってしまうので、クリームチーズがベストとのことです。
4. 肉を詰める前にピーマンを茹でる/レンチン
肉を詰める前に、ピーマンをさっと茹でる、またはレンチンして少し火を通します。すると、柔らかくなります。
それから小麦粉をつけて肉を詰めると、肉が剥がれにくくなります。
5. ピーマンの種とワタを取らない
えっ、ピーマンの種とワタを取らなくてもいいの?とびっくりされるかもしれませんが、実は食べられるんです。しかも、栄養があります。詳しいことは、次の項で後述しますね。
ヘタも綺麗に洗えば食べられますが、入り組んでいて洗いにくいので気になる人はとってしまいましょう。
種とワタを取らないまま肉を詰めると、肉がワタに引っかかって剥がれにくくなります。
6. ピーマンのへこんだところを切る
ピーマンを縦半分に切るとき、ちょうどへこんだところところから包丁を入れるようにします。
(写真はパプリカですが、ピーマンでも同じです。)
このへこんだ筋のようになっているところが、ワタがついているラインなのです。
なので、ここから包丁を入れると、切り口の間口が狭くなり、ワタがちょうどフタのようになります。
先にワタと種は取らなくてもいいと書いたように、これはそのままで構わないので(中が痛んでいないかは確認してください)、その奥へ肉を詰めるようにします。すると、出口が狭いので、肉が飛び出しにくくなります。
7. ピーマンを丸ごと調理してしまう
わざわざ半分に切って詰めるから飛び出してしまうわけで、切らずに丸ごと調理してしまえば飛び出しようがない!
なんで今までこのレシピが出回ってなかったのでしょうか…。考えた人、天才です。
飛び出さないので、小麦粉も必要ありません。
レンジで丸ごとピーマンの肉詰め
ピーマンのヘタは親指で内側に押すとポロっと中に落ちるので簡単に穴があきます。
丸ごとなら肉がはがれないので粉は不要!ひき肉を押し込んで5分チンして完成です。
丸ごと肉詰めのほうが簡単なのでぜひ作ってみてください(^_−)−☆https://t.co/C7fLdxGcYw pic.twitter.com/8HlWw8yiJn
— つくりおき食堂まりえ (@mariegohan) November 5, 2018
レシピはこちら→つくりおき食堂 レンジで簡単常備菜。丸ごとピーマンの肉詰め
これはレンジで火を通すレシピなので、ピーマンを転がしたりいじりすぎて肉が飛び出すということもありません。少し香ばしさが欲しい人は、仕上げにフライパンで焼き付けてもいいですね。
つくりおき食堂まりえさんのレシピで私もよく作るのですが、嘘みたいに簡単で美味しくて、洗い物が減ります。おすすめです。
番外編:パプリカのオーブン焼き
お弁当ならピーマンがちょどいいサイズですが、夕飯なら、いっそパプリカに肉を詰めて、オーブン焼きにするのはいかがでしょうか?
油で炒めないのでヘルシー、そしてオーブンに入れてスイッチを押すだけなので手間もかからず楽。
ピーマンより苦味が弱いので、お子様も喜んで食べるかもしれません。
色とりどりのパプリカを使えば、彩りも綺麗ですし、豪華なのでおもてなしにもいいですね。
そして、動かさないので剥がれることもない、といいことづくし!
180〜220°で30分ほど焼きます(様子を見て調整してください)。
お好みでパン粉、チーズ、マヨネーズなどをトッピングしても美味しいです。
ピーマンの種とワタは食べてもいいの?
前述したように、ピーマンの種とワタは、食べられます!むしろ、栄養があるので、ぜひ食べるべきです。
含まれている栄養素は、むくみ防止に効くカリウム、そして血液サラサラ効果・血行促進効果があるピラジン、ダイエット効果が期待できるカプサイシンなど。
ただ、食べたとしても少量ですし、よく咀嚼しないと効果的に栄養を摂取できないので、ただちにものすごい効果が期待できるというほどではありません。
でも、取らなくていいとなると、作る人は手間が一つ減るので嬉しいですよね。しかも、それによって肉が剥がれにくくなるというメリットもあるのです。
じゃあ、なんで今までどのレシピでも「種とワタをとってよく洗いましょう」なんて書いてあったんだろう?と不思議ですが、ピーマン独特の苦味や匂いが強い部分であることと、調理法によっては食感が悪くなるからだと思われます。
でも、ピーマンの肉詰めは、肉の部分に旨味があるので、種とワタの苦味や食感がほとんど気になりません。食べても、全然気づかれないほど。
なので、種とワタは取らなくても大丈夫。ただ、虫がいないかはチェックしてくださいね。それから、種が黒ずんでいる時も取り除きましょう。
まとめ
ピーマンから肉が剥がれないようにする方法は、
①へこんだところから包丁を入れる
②袋、または刷毛を利用して小麦粉をつける
③肉をぎゅうぎゅうに詰める
④チーズを入れる
⑤肉を詰める前にピーマンを茹でる、またはレンチン
⑥種とワタを取らない
⑦丸ごとのピーマンを使う
といろいろあります。
いくつか組み合わせることで、かなり剥がれにくいピーマンの肉詰めができるでしょう。
でも、最後の丸ごとピーマンを使ってレンチンする方法は、これだけで絶対に剥がれない最強レシピだと思います。
また、ピーマンの種とワタを食べても全く問題なので、虫や劣化した種がないかだけチェックして、大丈夫なら丸ごと食べちゃいましょう!
ぜひ試してみてくださいね。