2018年の6月から7月にかけて、タイ北部の洞窟に入ったサッカーチームの少年たちとコーチが増水により出られなくなり、その救出劇に世界中の人たちが注目したのは記憶に新しいですね。
救出に当たった一人のダイバーの命が失われてしまいましたが、奇跡的に少年たちとコーチは全員無事救出されました。
その後彼らは病院に搬送され手当を受けていましたが、すっかりよくなって、2018年10月にアメリカの人気トーク番組「エレンの部屋」に全員揃って出演し、インタビューを受けました!さらに、チームみんなの憧れのサッカー選手、ズラタン・イブラヒモビッチさんも登場し、彼らにとって嬉しいサプライズとなりました。
この記事では、その救出後初めてのスタジオインタビューの様子をご紹介します。
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タイ洞窟から救出のサッカーチームとコーチのインタビュー
こちらがその動画です。大まかに翻訳してインタビューの内容を紹介します。
※上の動画がエラーで見られない場合は、こちらをご覧ください。
Ellen Talks to Thai Soccer Team in Their First In-Studio Interview Since Cave Rescue
エレン「彼らは7月の救出劇からインタビューを受けていませんが、今回初めてTV出演のためにここに全員集合してくれました。イノシシサッカーチムの12人の選手とコーチです。」
エレン「あれから数ヶ月経つけれど、調子はどうですか?」
少年たち「完全に健康を取り戻しました。」
エレン「なぜ洞窟に入ったのですか?そしてどのくらい中にいるつもりでしたか?」
コーチ「洞窟は観光地であり、行ったことがないメンバーがいたので、どんなふうになっているか見たくて中に入ることにしました。1時間ほどいるつもりが、思ったより時間がかかりました。」
エレン「ええ、本当にね(笑)。水が入ってきた時はちょうど1時間ぐらい経った頃でしたか?それとも1時間以上経っていた?」
少年「1時間ぐらい中にいて、出ようと外に向かったけれど、水位が高すぎるところがあり、そこで出られないと気づきました。」
エレン「その時困ったことに気づいたのですね。待てば水は引くと思っていましたか?パニックには陥らなかったのですか?どの時点で、出られないかも、と思ったのですか?」
コーチ「私たちは怖くはありませんでした。ずっと希望を持ち続けていました。もし出られなければ、絶対に誰かが救出に来てくれると信じていました。」
エレン「希望を持って信じ続けたのが素晴らしいですね。どうやって冷静さを保っていたのですか?」
少年「コーチが祈り瞑想するように言ってくれました。そうすることで冷静さと意識を保ち、その後どうすべきか解決策を見出せるかもしれないからと。」
コーチ「瞑想すると、救出を待っている間に余計なエネルギーを使わずに済みますしね。」
エレン「秘訣は瞑想だったのですね。そのような状況でも落ち着きを取り戻せる。本当に素晴らしい。ところであなたたちは食べ物を持っていたの?何を食べ、何を飲んでいたのですか?」
少年「荷物は全て洞窟の外に置いていったので、食べ物は持っていませんでした。中に持って入ったのは、懐中電灯と携帯電話だけでした。洞窟から出られないとわかった時、飲み水を探しました。そして、洞窟の壁を伝って落ちてくる綺麗な水を飲むことにしました。下を流れている水は汚い泥水だったので、飲めませんでした。」
エレン「眠ることはできましたか?それとも、眠るのは難しかった?」
コーチ「中はとても湿っぽくて寒かったけれど、断続的に眠りました。1時間だけ寝て起きるという感じで、まとめて眠ることはできませんでした。」
エレン「あなたたちのうち、4人はあの中で誕生日を迎えたのよね?(手を挙げた4人に向かって)誕生日おめでとう!…中はずっと暗かったのに、どうやって日にちが変わるのを知ったのですか?」
少年「僕が日にちと時間が分かる腕時計を持っていたので、何日の何時か分かりました。」
エレン「ああ、それで日付が変わっていくことが分かったのですね。中で誕生日のお祝いはしたの?誕生日の歌は歌わなかったの?」
少年とコーチ「しませんでした(笑)。」
エレン「一人ずつ救出され、それぞれ8時間ずつかかりましたよね。あなたたちは泳げなかったので、まずどうやって救出すればいいかの答えを出すのにものすごく時間がかかりました。それから、パニックに陥らないように、鎮静剤を打たれましたね。救出中のことは何か覚えていますか?」
コーチ「誰も何が起こったか覚えていません。すごく暗かったし。」
エレン「出てきた時、世界中があなたたちに注目していると分かりましたか?みんなが毎朝起きてあなたたちが救出されたかどうか確認してたんですよ。」
コーチ「洞窟の中にいる時は知らなかったけど、病院に着いた時、たくさんの人が注目して応援してくれていると知りました。」
エレン「『たくさんの人』じゃないよ、『世界中』ですよ。…プレゼントを用意しました。あなたたちはサッカー選手だから、サッカージャージを。全員にね。」
エレン「あなたたちはみんな同じ目標があるんですよね。将来どうしたいと思っているのですか?」
少年「いい仕事に就けるようにいい教育を受けたいです。そして、家族の養うためにもプロのサッカー選手になりたいです。」
エレン「いい目標ですね。それから、あなたたちが尊敬しているサッカー選手は、ズラタンですよね?会えたら嬉しいですよね!ズラタン、出てきてください。」
(ズラタン登場)
エレン「(ズラタンに向かって)本当に奇跡でしたよね。彼らはすごいですよね。」
ズラタン「本当に。彼らは私よりも勇敢です。素晴らしいチームワークを見せた。忍耐を持って救助が来ると信じ続けた。多分世界一のチームじゃないかな。…プレゼントを用意しました。喜んでもらえると嬉しいです。交換してもいいよ。私がシャツをあげて、君たちのシャツをもらう。」
エレン「それから、あなたたちみんなをサッカーの試合に招待します。」
以上が、インタビューの内容でした。
まとめ
とりあえず、みんなとても元気そうでニコニコと嬉しそうで、よかったな〜と安心しました。
コーチと少年たちは、命を落としたダイバーの追悼のために出家したと聞いたのですが、一度出家したら一生お坊さん…というものでもないようですね。
実際、コーチは以前にも仏僧としての修行を受けたことがあるそうで、だからこそ瞑想をするように促すことができたようです。
救出劇のあと、タイでは誰も責任の所在を巡って誰かを責めたりということをしなかったと聞きましたが、彼らを見ていると、なんだか大らかなタイ人の気質を垣間見たような気がしました。憧れのズラタンにも会えて、みんないい笑顔でしたね!
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